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トルクレンチ@ベータ工具
 これまで車やバイクを整備する際、ある程度まで自分でやってきました。特にバイクはいじることが多く、当初は安物の工具類を使っていたのですが、どうもすっきりしなかったですね。特に二束三文のラチェットレンチにはそれを強く感じさせるものがあり、ソケットに妙な隙間があってユルユルな印象でした。そこで、当時『オートメカニック』誌などで、盛んに工具のレポートなどが載っていたので、まずはその中でとても評価の高かったKokenのラチェットレンチセットを購入して使ってみることに。 Kokenのラチェットレンチはボタンでソケットのロックを解除して着脱するタイプで、歯数は確か24かそこらのものでしたが、高級感もありつつ実用的なイメージで、高評価なレポート通りのものでしたね。今でも時折使っていますが、唯一の不満は歯数が少ないタイプですので、どうしてもスペースに余裕がない時にはラチェットが機能しない可能性があったことです。 で、これを解決すべく歯数の多いタイプを次に物色したんですが、このタイプは若干値の張る輸入物でないとダメなんですね。そのタイプではフランスのファコムかイタリアのベータになるのですが、ファコムは小さくスッキリしているものの、持ってみるとどうも華奢な雰囲気でした。ベータは回転が渋い感じがしましたが、使い込むと馴染むらしく、既にランチア・デルタ・インテグラーレ・16Vに乗っていたこともあって、こちらにしたんですね。これが使ってみると素晴らしく、程よいトルク感を持ちつつ滑らかなんですね。重みはそこそこありますが、グリップが太いのが何より好みでした。 こうなると一気に色んなベータの工具を使ってみたくなるのが人情(←コラコラ、自分の悪いクセじゃろうに…)、その後折を見ては様々な工具を揃えていきましたね。 ベータ工具は正式には「Beta Utensili(ベータ・ウテンシリ)」と言いますが、F1でも多くのチームが使っていたことでも有名です。ワテは70年代半ばのF1で、以前に書きましたがマーチ751に乗るV.ブランビラが好きでしたので、彼のメインスポンサーであるベータ工具に興味を持ったのもある意味当然。面白いことにラチェットレンチは3/8と1/2を購入しましたが、たまたま買わなかった1/4の小さなものは、何とKoken製だったんですよ。現在は知りませんが、やはり1/4サイズを作っていなかったBetaもKokenの品質を認めていた結果なんですね。 その後バイクのクランクシャフトや様々なエンジンパーツを組み上げるのにトルクレンチが必要になりまして、初めて買ったのが上のBeta 606/10と言うモデル。10kgfmまで量れるモデルで、バイクには丁度良いサイズです。下のロックを回して解除し、グリップ自体を回転させてトルクを決定すると言う機構も良いですが、デザインの秀逸な点も気に入っています。購入当時で2万円以上したでしょうか。 こちらは606よりしばらく後に購入したもので、5.5kgfmまで量れる608/5と言うモデルです。より低トルクのものを正確に量るのが目的で購入したんですが、デザインが随分異なっていて、下のリングを画像のように引き下げて、これをそのまま回すタイプです。これは0.8kgfmから量れるのが良いですが、このタイプの何よりも有り難い点はラチェット部が黒いボタンを押すことですっぽりと抜け、普通のレンチやメガネレンチ形のものと付け替えられることです。でも、それらをサイズごとに買っていたら大変なので結局ラチェットのまま(笑。値段も若干安かった記憶がありますが、やはり2万円近かったかな。 車用に20kgfm辺りまで量れるものを購入したいとは思っていましたが、結局いつの間にか成層圏くんもお蔵入り状態になっていたので、その後はあまり工具は物色しなくなりましたね。 

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